hand saw press Tokyoがオンライン講義を開催! 各地で「場所」を作りながら、メディアと向き合う拠点と共に、新たな「モノづくり」を考える!

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2020.05.28

『リ/クリエーション』公開講座③「発信する地域の実践者たち~拠点作り&ZINEづくり」(安藤僚子・菅野信介)

hand saw pressは、京都に1箇所、東京に1箇所あります。というか、東京のhand saw pressが分家する形で、京都のスタジオができたわけで、元々は小田と、デザインムジカを主宰しディスプレイデザインやスタイリングを行なう安藤僚子、アマラブというジャーク・チキン屋兼シェアハウスを運営する菅野信介によって2018年初頭にスタートしました。この3人、元々、東京は目黒から東急目黒線で2駅目の「武蔵小山」に3人共が住んでいたことに端を発します。地元、武蔵小山で「なぁんか外(といっても地元)に向けて面白いことできないかなー」って会話から、木工と印刷を兼ねそなえ、街に開放されたスタジオを始めてしまったのです。

小田→菅野→安藤(左より)

自分は元々編集者だったわけですが、安藤さん、菅野さんは、本作りに関しては、プロフェッショナルじゃないものの、「街とつながる」こと「人に伝えること」に関しては、長年やってきた強者、街の中での「公民館」的場所として、少しずつ少しずつ進化していったのが、今のhand saw press Tokyoなのです。

それゆえ、スタートから2年にも関わらず、諸処の理由で、すでに2回めの引っ越しを昨日ようやく完了させたようですが、あえて渋谷や新宿といった繁華街ではなく、武蔵小山近辺にこだわり続けてきたことは、「この場所で何ができるか」という当初の目的を遂行しているからなのです……ま、家から離れたら、なかなかいかなくなるってのもあるだろうけれど(笑)。

そんなhand saw press Tokyoが、旧知の仲でもあるDrifters International主催のオンライン・ワークショップ『リ/クリエーション』の公開講座を行ないます


日付 2020/05/29(金)
時間 19:00 – 21:00
場所 オンライン
参加費 無料
詳細は、https://shibuya-qws.com/event/recreation-boost-openlecture3

こちら、zoomを使って、鳥取の汽水空港と、西会津のバーバリアン・ブックスを結んで、三箇所の「場所」を中心に話し合われる模様。

汽水空港は、鳥取は湯梨浜町の湖のほとりにて、セルフビルドで店を建てて書店を運営する森夫妻のチーム。ゲストハウス民の面々と共に、鳥取の中でも決して街ではないこの場所で、独自の方法論で文化(と畑)を耕し続ける。hand saw press Kyotoでは、森くんのライフワークのひとつでもあるzine「Whole Crisis Catalogを作る」を印刷したり、菅野も汽水空港で何度かイベント/ご飯出しを行ったりと、穏やかに連帯している感じです。また、バーバリアンブックスは、絵描きの楢崎萌々恵さんとzinesterのウィリアム・シャムさんによるチーム。こちらも福島の中でもかなり外れた西会津の呉服屋をリフォームしながら、リソグラフを1台突然購入し、編集→デザイン→印刷→製本→販売まですべてを行おうとしている強烈に面白いチーム。hspとは、2年前のzinster gatheringで知り合い、同じリソグラフ仲間として情報を共有しているだけでなく、地方で「場所」を始め、その土地で面白い動きを進めている先輩として、常にその動向が気になる、気になり続けている存在です。
拠点作り、とは果たして何なのか? そんな場所の中で、「印刷/出版」はどのような意味を持つのか? とてもおもしろい話になると思います。ZOOMでの観覧参加のお席はあと少しのようですが、当日同時にYoutubeでも閲覧することはできるようです。何卒、お楽しみください!