トクマルシューゴが企画する2年に一度のお楽しみライヴ・イベント「tonofon festival」、コロナ禍で中止と思いきや、オンラインでフェスを敢行!

event Indie music

2020.06.07

知り合ってからずっと、ひと回りも下の音楽家、トクマルシューゴという音楽家をずっと尊敬している。

一般的なイメージでは、彼は繊細で少し神経質そうな、それでいて美しいメロディと緻密なアレンジメントを聴かせるクールで技巧派のミュージシャン、と思われているのではないだろうか? それは、正しい。でも、少し、違う。彼と出会った20年近く前から、トクマルシューゴはずっとただただ音楽が好きで、誰よりも熱のある男だったりする。ものすごく余談だけれど、僕は、昔、彼にいろいろやめようとしていたときに云われた「いや、インディーでやるのが一番カッコいいんですよ!」の一言で、ずっとインディペンデントの世界に居させて頂いてます。

トクマル氏のアイディアを核として、2年に1度(実は去年お休みで今回は3年ぶり)、埼玉の航空公園の野外音楽堂で、普段はあんまり共演しないようなタイプのバンド/ミュージシャンが会して行われるのが、「tonofon fes.」だ。トクマル周りの音楽家はもちろん、毎回、ちょっとシーンから離れたところから引っ張ってくるのが面白いところ。基本、SAKEROCKや王舟のような親しい友人たちと、昔からトクマル氏が尊敬しているパスカルズのような音楽家たちと、が同じ場所にいる違和感が一番楽しい。今回も、予定では、長谷川白紙のような新世代のアーティストたちと栗コーダーカルテットが同じステージに立つ、ってだけでも、ちょいと嬉しかったりする。毎回、ラストを飾るトクマルバンドのころには、彼自体が少しお疲れになってるのが可笑しいけれど、それも当たり前。基本、イベントの仕切りはSMASHさんがやってるけれど、それまでの前段階、アーティストのセレクトや交渉、お店の出店、細かな連絡もトクマル氏とそのチーム(家族?)でやっていたりするのだから。そうやって時間をかけて、手仕事で作ってきたイベントをコロナの影響でやめなければいけないのは、ホントーに辛い気持ちだったと思う。

でも、それでもタダでは転ばないのが彼の強いところ。今回、予定していた当日6月7日(本日やーん!)の13時から、リモートでフェスを開催することに。ネットを繋いでの、かな、と思ってたら、結構大掛かりで、出演予定だったアーティストの本編以外にも人数を増やして、かつ当日出店する予定だったお店までに声をかけて、物販もちゃんと販売するっていう仕組みにしてはります。いやぁ、凄いなぁ。やるなぁ。

このイベントの1回めから、なぎ食堂として何度も出店させてもらっておりました。かーなりいろんな実験的なことをさせていただいて、3年前はかき氷をガンガンだして、かき氷でカクテルを作ったりとかもやってましたね。今回も「出ようか、出まいか?」と思いながら、気づくと中止が決定。ただ、それでも何かしら関われないかなーってことで、今回、リモートの物販でこーんなものを作らせてもらいました。

えーっと、tonofonオリジナル、ヴィーガン・トラベラーズ・ノート!

ヴィーガン、って書いてるのは、こちら表が皮のように見えますが、これは「コルドバ」っていう羊皮紙みたいな紙。なかなかに頑丈でしっかりとしていて破けない。かつ、紙なのでリソグラフで印刷ができる、という代物。ちょっと前からサンプルでいろいろと作らせていただいていたのですが、今回晴れて発売と相成りました! イェーーーイ!

中には、 tonofonオリジナルweekly diaryや、譜面とTAB譜を書き込めるリフィール(差し替え可能のノート)の2種類、そしてビニールのバインダー、tonofonオリジナルの封筒がついていて、これで……あれ、いくらだ? 多分、今日のtonofonのリモートフェスで値付けしてくれるはずだな、うん(笑)。


えっと、お値段、2,500円でしたねー。そうそう、これ、イベント中止に伴ってのリスクを軽減させるためのドネーション・グッズでもあるので、ぜひ買ってあげていただければうれしいです。

あとですね、こちらのTAB譜&譜面のように、オリジナルでリフィルもhand saw press Kyotoで印刷/製本しますので、「こーんなリフィル、作りたい、欲しい」って方がおられましたら、50冊からオリジナルのんを制作させていただきます。もちょっと少ないのでもできるかな? 例えば、ミュージシャンのアナタには、エフェクターやアナログ・シンセのつなぎ方やパッチ図リフィルだったり、街歩きが好きなアナタは、散歩した距離と場所をつけるリフィル、食いしん坊のアナタは、今日食べた夜ご飯を絵日記風につけていくリフィル、そして旅するアナタには、訪れた場所への行き方やチケット貼り付け欄があるリフィル、等々、さまざまなアイディアが生まれるはず。ぜひぜひ、一度、hand saw press Kyotoまでご連絡ください! aki(at)mapup.net までご一報を! 

と、云うことで、そろそろリモートフェスが始まってしまう! やばし! おい、どうなんだ!