京都の歌伝説のひとつ永江孝志率いるOK MUSICBALLがより進化。mama! milkの清水恒輔とのデュオで、OK MUSICSとして新作をリリース!

akinobu oda

music

2020.05.23

京都音楽シーンの伝説が、今、新たな息吹を揚げる! 有難う!

悪いが、泣いていいですか? いや、泣いちゃだめ。駄目に決まってるでしょ、駄目だよ。そう、笑って喜んで迎えよう。僕らの、みんなのOK MUSICSの復活を!

今を去ること25年以上前のこと。京都をベースに活動をスタートしたOKミュージックボール。宅録で執拗なペット・サウンズを編み込むヴォーカリスト永江孝志を核として、今や世界を股にかけて真摯な音楽活動を続けるmama! milkの清水恒輔、京都のコーヒー界(いや、日本の珈琲界)に波風立てまくり、オリジナリティ溢れる喫茶思想を貫くオオヤコーヒのオオヤミノル、現在、横浜国大で音響文化論を教える中川克志らによって結成されたロック・バンド。永江(というか、なぁちゃん)のねちっこくも美しい歌声とサウンドプロダクション、個性的なメンツによる自由闊達な音創りは高く評価。実際、それぞれのメンバーが一体化するようなバンドサウンドではなく、在る種バラバラ自由に演奏する中、永江の歌が屹立するような、そんな不思議な音楽がとても魅力的だった。

その後、キセルを始め、多くのアーティストへ確実な影響を与えつつ(実際、キセルはOKの名品「バラボン」をカバーしている)、それぞれのメンバーの個人活動、また永江の完璧主義とも言えるサウンド志向もあってか、1枚のアルバムと数曲のオムニバス楽曲提供を行いながら、活動は2000年前後を境に活動は収縮していくことに。そういえば、自分たちがダニエル・ジョンストンを日本に招聘した際に、大阪はブリッジのライブでなあちゃんにどうしても共演してもらいたくて、無理言ってお願いしたことがある(ちなみに、もうひとりの共演者は山本精一さん。なんか無茶苦茶だなぁ・笑)

しかし、2011年ごろから、時折、永江、清水、オオヤの三人で、時折ライブを始めて、旧きファンたちの心をわさわさとさせ始めることに。もちろん、永江はソロとして、ごくわずかだがライブを続け、現在尾道在住のピアニスト、トオヤマタケオとのデュオで演奏をしたりしていた。でも、やっぱり、聞きたいのは、OKの新作、というか、OKのあの名曲の数々が聞きたいのだった!

そんな中、新型コロナで自宅待機が強いられる中、清水恒輔がなぁちゃんの重い腰を持ち上げた! 京都の名ライブハウスであり、美味しい飯を食べさせる店「アバンギルド」を救う「Keep UrBABGUILD Project」の一貫として、永江+清水のOK MUSICS名義(ちなみにこれは、永江のソロ・アルバムのタイトルでもある。コレ、本当に凄い作品なので、なんとか手に入れて聞いてほしい)での新録を突然発表! うわー、泣くぞ、とりあえず。ちなみに「Keep UrBABGUILD Project」に関しては、すでに店長の福西次郎さんのインタビューを執り行っておりますので、また追って形にします。どうやればいいんだろうか(笑)。

では、聞いていただきましょう、OK MUSICS!



まだ、この先、アルバムを作るとの噂もありつつ、とにかく、この3曲を楽しんでいただきたく候。ゲストには、トウヤマタケオ氏はもちろん、京都音楽シーンの新たな看板・吉田省念氏、そして mama! milkとも交流の深い波多野敦子氏が、リモートで参加。とにかく、アバンギルドで録音後、わずか数日で完成、アップさせた清水の手腕がなによりも素晴らしい。


これは、ずうっとずっと前に本当にあった事なのか、この間あった印象的な事なのか、いつかの夢で見た事なのか、徹夜明けの朝方の事だったか、頭の中で想像した事なのか、誰かから聞いた事や見た事を自分の事としているのか、もはや区別がつかない。そんな出来事が僕にはいくつもある。そんな出来事を想う時、僕は強烈にリラックスしている。緩んでいる。緩み切っている。この五人の強者達を前に恥ずかしげも無く。するとそれらの出来事がたまらなく愛おしくなる。生きて関わるすべてが愛おしくなる。僕は自愛する事にした。どうか、みなさんもご自愛を! ……永江孝志

なぁちゃん、コースケ、本当に有難う。で、すべての人に、本当に聞いてほしい音楽です。ストリーミングでももちろんいいですが、アバンギルドへの支援ということもあり、ぜひ購入していただければうれしいです!